こんにちは。
今日は「政治ってなに?」というテーマでお話しします。
政治という言葉を聞くと、「難しそう」「自分には関係なさそう」と思うかもしれません。でも実は、政治は私たちの生活と深く関係しているんです。
政治とは決めたルールを使って社会を動かすこと
「政治ってなに?」と疑問に思いネットで検索しても難しい言葉での説明しかなく、余計分からなくなると思います。政治を簡単に表現すると、
政治とはルールを作って社会にあてはめて動かし、問題が起こればルールに則って解決すること。
集団生活ではルールが必要です。学校生活でもルールがなければみんなが勝手な行動をしてしまいます。先生がルール(校則)に則って生徒に注意をすることで規律ある学校生活を送ることができます。だから学校も「小さな政治」と言えます。
法律に関わる3つの機能
国の政治における代表的なルールが「法律」です。日本にはすでに2000近い数の法律があり、毎年新しい法律が生まれてきます。
「三権分立」という言葉を覚えていますか?
法律を作り、それを運用していく。発生した問題を法律に則って解決していく考え方です。
政治は上記のように大きく3つに分けられてそれぞれ担当がいます。
- 法律を作る=立法 担当:国会
- 法律を社会にあてはめていく=行政 担当:内閣
- 問題を法律に則って解決する=司法 担当:裁判所
そのため、立法(国会)、行政(内閣)、司法(裁判所)の3つについて学ぶことが、日本の政治について学ぶことに繋がります。
憲法と法律どっちが強い?
「法律」は原則として日本において誰もが守らなければいけないルールです。
そしてルールには強さがあります。法律よりも強いルールがあると思いますか?
正解は、あります。それが「日本国憲法」です。
つまり法律やその他のあらゆるルールが日本国憲法に違反していた場合、そのルールは「効力をもたない」という意味です。
強さの順は、
- 憲法
- 法律
- 政治・省令(内閣や省庁が制定するルール)、条例・規則(都道府県や市町村が制定するルール)
憲法はなぜ一番強いのか?
憲法は政治に関する基本的なルールを定めたものです。そしてもう一つ、非常に重要な使命があります。
「国民の人権を守る」使命です。
この使命があるため日本国憲法は「国の最高法規」と位置づけられる。
国家権力は国民の人権を侵害しやすいため、憲法を作って権力を制限し人権を侵害しないようにする目的もあります。
日本国憲法はいつできたか?
日本国憲法は1946年11月3日に公布(広く一般国民に知らせること)、1947年5月3日に施行(法令が現実に効力を持つ状態)されました。
日本国憲法が公布、施行された日は、祝日となりました。
11月3日 文化の日 5月3日 憲法記念日
憲法を変えるには?
憲法を簡単に変えることはできません。その手続きを紹介します。
- 「憲法を変えたい」という人は、まず国会に「憲法改正原案」を提出
- 衆議院100名、参議院50名の賛成を得る必要
- 提出された「原案」は衆議院・参議院にある「憲法審査会」で審議
- 憲法審査会で過半数の賛成を得られると、「改案」は衆議院・参議院の本会議に提出
- 本会議の議決では「各議員の総議員の三分の二以上の賛成」を得て、※発議される
- 国会が憲法改正の発議をすると、国民投票が行われ、「有効投票の過半数」の国民の賛成を得れば改正が決まります。
※発議…憲法を改正しませんか?という国民への提案
日本国憲法は1947年に施行されて以来、発議がなされたことはない。
つまり憲法を変えるのはあくまで国民です。
まとめ
- 政治とは、社会のルールを作り、運用し、問題があれば解決する仕組みです。
- 日本の政治は「三権分立」によって、立法(国会)、行政(内閣)、司法(裁判所)がそれぞれの役割を担っています。
- さらに、すべてのルールの土台には「日本国憲法」があり、国民の人権を守る使命をもっています。
- 憲法の改正はとても慎重な手続きを必要とし、最終的に決めるのは「国民」です。
- だからこそ、私たち一人ひとりが政治に関心を持つことが大切なのです。
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